"金属系シナジー化合物の遍歴電子制御による高機能化" 研究会


活動目的: 近年,3d遷移金属元素を主成分とした多元系金属間化合物において,種々の特異かつ魅力的な物性が発見され,様々な分野で関心を集めている。Ni2MnGa系強磁性形状記憶合金における巨大磁場誘起歪み,Fe2VAl合金の熱電効果と磁性,La(Fe,Si)13系における巨大磁気熱量効果等がその例で,これらは磁気アクチュエータ材料,磁気冷凍材料,熱電材料等への実用化が期待されている。さらに,Co2MnX系ホイスラー化合物は室温でハーフメタルとなることが予測されている他,Co2,Mn,Siにおいて室温で70%ものTMRが観測されるなど,スピントロニクス分野への展開が期待されている。
 これらの化合物は単純な電子構造の遷移金属元素が3成分以上となることによってはじめてその特徴的な機能を発揮するもので,その機能はいわば遍歴電子の電子構造のシナジー効果に直結するものであると言える。
 本研究会は多元系金属間化合物の高機能化,新材料創製を目指し,実験・理論の両面から物性と電子構造の関連を明らかにするため,関連他学会との連携の下,電子構造・相安定性・物性に関する様々な分野の研究に携わる研究者が議論をする場としての活動を行う。

研究会参加希望者は登録ページより,またはe-mailにて,氏名・所属・職・連絡先(住所, Tel, FAX, e-mail),研究テーマ(キーワード程度)を下記世話人までご連絡下さい。


設置期間:2006年4月〜2009年2月(3年間)

世話人:土谷浩一
      豊橋技術科学大学工学部・助教授
      〒441-8580 愛知県豊橋市天伯町雲雀ヶ丘1-1
      tel: 0532-44-6704 FAX: 0532-44-6690
      e-mail: tsuchiya@pse.tut.ac.jp

発起人:西野洋一(名古屋工業大学大学院工学研究科・物質工学専攻・教授)
      貝沼亮介(東北大学大学院工学研究科・技術社会システム専攻・助教授)
      小山佳一(東北大学金属材料研究所・強磁場超伝導材料研究センター・助教授)
      藤田麻哉(東北大学大学院工学研究科・知能デバイス材料専攻学・助教授)
      竹中康司(独立行政法人理化学研究所・中央研究所・先任研究員)

今後の活動予定

第1回研究会
“遍歴電子制御による高機能シナジー化合物の創製に向けて”

2006年3月31日-4月1日

公募シンポジウム2006年3月日本金属学会講演大会
"金属系シナジー化合物の遍歴電子構造,相安定性と物性"


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