機械工学課程 亀谷
長諒
実務訓練機関 メキシコ国立工科大学高等研究所
海外で実務訓練を行った理由
私が所属している研究室とメキシコ人の教授は昔から交流があった.そして,私の研究テーマとその教授が行っている研究が類似していたこともあり,自分の研究テーマへの理解をより深めることができると考えたため.
また,生活を通してメキシコの文化を学び,加えて研究に対する考え方・取り組み方などの違いを拝見し,修士課程における研究に反映させたいと考えたため.
実務訓練先機関の紹介・実習
メキシコ国立工科大学高等研究所(Cinvestav)は様々な分野の研究が行われている研究機関で,修士課程以上の方のみが研究を行っている.また,世界各国から人が集まって研究されており,多種多様な文化を持った方々がいる.私は,ナノサイエンス・ナノテクノロジーの研究室で研究を行った.こちらでは,主に水素吸蔵合金の特性に関する研究をされており,私はMg系水素吸蔵合金の特性を熱重量分析装置と質量分析装置(TGA_MS)を用いて調査した.そして,研究結果をスライドにまとめ,研究生の前で発表を行った.
現地での生活
メキシコシティは,メキシコの中でも比較的治安が良く,実務訓練期間の1〜2月は温暖で雨の日がなく過ごしやすいと感じた.加えて,大抵のメキシコの方々はとても親切で,物価が安く生活しやすいと感じた.
現地では,Cinvestavから徒歩10分くらい離れたメキシコ国立工科大学の寮で生活をしていた.
メキシコ料理はとてもおいしく,タコスには様々な種類があり飽きることはなかった.しかしながら,私はメキシコに行って2週間で日本食が恋しくなり,メキシコシティの中心部の日本食のレストランを稀に利用していた.
スーパーマーケットやレストランでは英語が通じないため,生活の中でスペイン語も少し勉強した.
海外実務訓練を考えている学生へ
私はGACの学生ではなく,今でも英語が得意ではありません.しかしながら,英語も通じない国で2ヶ月間の訓練を無事終えることができました.したがって,気持ち次第でどうにでもなるということです.
最も重要なことは,しっかりとした目的を持つことで,目的もないまま行くと,お金と時間の無駄遣いだけで何も得ることができません.
限られた時間を有効に使って遊ぶことも大切です.そのために,余裕をもって準備(下調べ等)することをお勧めします.
無理は決してせずに,異文化に触れて日本ではできない体験をして最大限に楽しんでください.