機械工学課程 藤本幹也
実務訓練機関 武蔵精密工業株式会社
海外で実務訓練を行った理由
就職後に海外での勤務を希望していたため。また、学生の間に海外で就労、生活できる機会は限られており、自身にとって良い機会であると考えたため。
実務訓練先機関の紹介・実習
実務訓練でお世話になった武蔵精密工業株式会社
様は自動車の差動機構、減速機構、エンジン吸排気
動弁系部品やカムシャフトなど、様々な部品を設計・
製造している会社です。
実務訓練先は本学と包括提携を結んでいること、
本研究室と共同研究を行っていることから、担当
教官の紹介を通して、スムーズに受け入れて
いただくことができました。
実務訓練のテーマは「ラックエンドにおけるトルク
性能の向上」でした。品質管理の部署と金属材料の
研究・開発を行う部署にお世話になりました。2ヶ月間、1つのテーマに取り組むことができ、
実際のモノづくりにおいて求められることを学ぶことができました。
現地での生活
衣食住すべてを会社に負担していただいたことと、返済不要の奨学金をいただいていたことから、金銭的な不安はありませんでした。会社まで800mほどの距離にある家を貸していただき、徒歩で通勤していました。昼食の時間を労働者の方と一緒に過ごしており、そこでできた友達が家まで送ってくれることも多くありました。毎日、日替わりのランチとサラダ、スープをいただいていました。
平日は30分ほどかけて市街地まで出かけて夕食を摂ったり買い物をしたりしていました。休日は会社の方が観光に連れて行ってくれました。公共交通機関が発達していないため、トロント等に1人で出かけるのは大変だと思います。会社で仲良くなった人と一緒に出かけるか、Uberやタクシーを使って電車が通っている大きな町まで移動する必要があります。
メキシコやフィリピンからの労働者が多く、6人程度で一緒に住んでいる方もいました。彼らはよく家でパーティーを開くようで、毎回のように誘っていただけました。
海外実務訓練を考えている学生へ
海外での実務訓練、生活を通して一番重要なのは、伝えようとする姿勢だと思いました。英語だけに関して言えることではないと思いますが、単語が出てこなくても、簡単な言葉で話そうとするのが大事です。
また、文化的やマナーに対する理解は本当に
大切だと思います。私は日本と異なるマナーが
理解できておらず、不快な思いをさせてしまう
ことがありました。
言葉や文化に自信がなければ早い段階から
研究室や周りの留学生と積極的な交流を持つこと
をお勧めします。