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機械工学課程 松橋 剛

実務訓練機関 M.E.I. Project Engineering Sdn.Bhd.

 

海外で実務訓練を行った理由

これからますますグローバル化が進み,海外で働くことや外国人と働くことが多くなることが予想されるため,海外での働き方や,労働環境,生活様式について学びたいと考えたため。また,マレーシアはアジアの中でも特に工業化に力を入れており,高い技術力を持っていると考えたため。さらに,マレーシアにはイスラム系,中華系,インド系の文化が入り混じる多民族,多文化国家であり,異なる文化の人を理解し,尊重する力を養うことが出来ると考えたため。

 

実務訓練先機関の紹介・実習

M.E.I. Project Engineering Sdn.Bhd.(以下M.E.I.)はマレーシアで工場などの産業建築物に関するエンジニアリングサービスを提供し,コンサルタント業務を行う企業である。M.E.I.の中でもCivil, Architecture, Mechanical, Electronic4部門に分かれており,私はMechanical部門に配属された。Mechanical部門はHVACシステム,防火装置,リフトを設計する部門である。その中でも私はHeat Ventilation Air Conditionerシステムの設計に携わった。HVACシステムの設計では,風量の計算,部屋内で発生する熱荷重を計算し,適切なエアコンを選択するプロセスを学んだ。また,選択したエアコンをAutocadを用いて図面化した。また,実際に建設中の現場を訪れ見学や,受け渡し直前の工場を訪れ会議に参加するなど,実践的な内容が多い実務訓練だった。

 

現地での生活

M.E.I.の労働時間が800から1730までであり,会社までの移動はGrabと呼ばれるタクシーを使った。出勤時間と退社時間が通勤時間帯と重なったため,渋滞が発生し,移動に時間がかかった。

衣:日中がほとんど毎日30℃を超える気候であったため,半袖,半ズボンで生活できるが,室内や車の中へ入るとクーラーが効いているため,羽織るものがあると過ごしやすい。

食:物価が安いことと部屋で料理ができなかったため,朝食は菓子パン,昼食,夕食は外食が主だった。屋台が集まったホーカーに立ち寄ると,安くておいしい料理が食べられた。ホーカーの中には,タイ,インド,中華,マレーシアと種類が豊富であるため,飽きることなく食べられた。ショッピングモールに行くと,ラーメンや,焼き肉などの日本でおなじみの料理を食べることができた。

住:RECSAMに宿泊した。1ルームの宿で,ほかにトイレとベランダがある部屋だった。スーパーマーケットに徒歩で移動でき,セキュリティーがしっかりした宿だった。

 

海外実務訓練を考えている学生へ

日本を出て,日本を外から見ることで日本の良さを再認識することが出来ます。また,日本では見られない光景が広がることがあるので,ぜひこのチャンスを生かしてほしいと思います。現地企業に実務訓練に行くと,日本との考え方の違いに驚かされます。